煉瓦は多孔質素材であるため、ある程度の湿度調整機能が期待できます。いわゆる“呼吸する”ように空気や水分をある程度通す構造になっているので、湿気をうまくコントロールし、外気との温度差を緩やかにしてくれることも。さらに、経年変化によって表情が深まる点も煉瓦の大きな魅力ですよね。
そんな煉瓦ですが、しばしば「白華(はっか)」と呼ばれる現象が発生することがあります。表面に白い粉が浮き出てくるので、見た目から「汚れがついた」「劣化した」と誤解されがちです。
実際には、煉瓦や下地、もしくはモルタルに含まれる可溶性の塩分が、雨水や湿気によって表面に移動し、乾燥する過程で白く結晶化したものです。必ずしも製品の欠陥や施工不良というわけではなく、素材が持っている特性の一部といえます。
白華は完全にゼロにするのが難しい現象ですが、いくつかの対策によって抑制・軽減することが可能です。
煉瓦は多孔質が故に“白華”現象が起きやすい一面はありますが、正しい知識とメンテナンスで抑制することができます。むしろ、それを含めても煉瓦ならではの質感や温もりは大きな魅力。もし白華が気になる場合は、早めの対処や専門業者への相談をおすすめします。
今後も、煉瓦の活用事例やメンテナンス方法などを随時ご紹介していきますので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。最後までお読みいただき、ありがとうございました!