2026.09.29
レンガの210mmは、職人の手から生まれた?
今回は、レンガにまつわる「本当か嘘か分からない昔話」をひとつ。日本で昔から使われてきた普通レンガの寸法は、210×100×60mm。一方、弊社では230×114×60mmという、少し大きなレンガもよく製造しています。このレンガの大きさについて、昔こんな話を聞いたことがあります。
「レンガの寸法は、職人の手の大きさと関係している」
210mmという日本のレンガの寸法も、職人が手で扱いやすい大きさから生まれたのではないか、という話です。本当かどうか、定かではありません。ただ、レンガメーカーとして仕事をしていると、ちょっと面白い偶然があります。
私の手が、ちょうど210mm

210mmと230mmのレンガ。毎日のように見ている私でも、ぱっと見では「どっちだったかな?」と迷うことがあります。そんなとき、私が物差し代わりに使うのが自分の手です。親指から中指までをいっぱいに広げてレンガに当ててみると……。私の場合、これがちょうど約210mm。日本の普通レンガの長さと、ほぼぴったりです。もちろん、手の大きさには個人差があります。それでも実際に自分の手とレンガがぴったり合うと、「職人の手の大きさからレンガの寸法が決まった」という昔話も、なんとなく信じたくなってしまいます。
自分の体を「物差し」にする
これはレンガに限った話ではありません。自分の体の寸法をいくつか測って覚えておくと、メジャーがないときに意外と便利です。例えば私の場合、
- 親指〜中指をいっぱいに広げる:約21cm
- 親指〜小指をいっぱいに広げる:約20cm
- 大股で1歩:約1m
- 両腕を左右に広げる:約180cm
これだけ覚えておけば、小さな物から数m程度の距離まで、おおよその大きさを自分の体で測ることができます。特に「大股で1歩=約1m」は、ちょっとした距離を測るときに便利です。10歩なら約10mです。昔の人にとっては、今のようにいつでもメジャーが手元にあったわけではありません。実際、世界には手や腕、足など、人の体を基準にした長さの単位がいくつも生まれています。レンガの210mmも、本当に職人の手から生まれたのか。それとも、たまたまなのか。真相は分かりません。でも、少なくとも私の手には、日本のレンガがちょうど収まります。皆さんも一度、自分の手や歩幅を測ってみてはいかがでしょうか。意外と便利な「自分専用の物差し」が見つかるかもしれません。





