2026.11.02
レンガの配送、どうすればいい?
― お見積りから納品まで、レンガメーカーが解説します ―

▲ レンガの配送方法と、お見積りまでの流れ。チャーター便で使用する車両の積載量やサイズもまとめました。
レンガを購入しようと思ったとき、意外と分からないのが「配送」のことではないでしょうか。
「レンガって、どうやって運ぶの?」
「現場まで届けてもらえるの?」
「運賃はいくらかかるの?」
「自分で引き取りに行ってもいいの?」
普段からレンガを扱っている私たちには当たり前のことでも、初めて購入される方には分からないことがたくさんあると思います。そして、分からないことが多いほど、お問い合わせのハードルは高くなります。今回は、そのハードルを少しでも下げられたらと思い、弊社のレンガ配送についてご紹介します。
レンガの受け取り方法は、2つあります
レンガの受け取り方法は、大きく分けて2つです。
① 弊社で配送を手配する
弊社で運送会社やトラックを手配し、ご指定の場所までレンガをお届けする方法です。建設現場や倉庫への納品など、数量や納品条件に合わせて配送方法をご提案します。
② お客様で引き取りを手配する
お客様ご自身、またはお客様が手配された運送会社に、弊社工場まで引き取りに来ていただく方法です。弊社工場にはフォークリフトがありますので、トラックへの積み込みは弊社で対応いたします。どちらの方法でも構いません。ご都合のよい方法をお選びください。
運賃のお見積りに必要なのは、商品・数量・送り先
弊社で配送を手配する場合、お見積りに必要な情報は基本的に次の3つです。
① 商品
② 数量
③ お届け先
商品と数量が分かれば、弊社でレンガの重量を計算できます。例えば「舗装用レンガを100㎡分」といったお問い合わせでも構いません。そして、お届け先については、まずは都道府県と市まで分かれば大丈夫です。
「東京都○○市」
「愛知県○○市」
といった情報で、概算運賃をお調べできます。もちろん、実際の納品時には詳しい住所や現場の状況が必要ですが、最初のお見積り段階ですべて決まっている必要はありません。商品・数量・送り先。この3つを教えていただければ、まずはお見積りできます。
配送方法は、レンガの「重量」で決まります
レンガは、見た目以上に重量のある建材です。そのため、弊社では重量を目安に、主に3つの配送方法を使い分けています。「チャーター便」「路線便」「小口便」です。基本的な目安は、次のとおりです。
- 約1.5t以上:チャーター便
- 約40kgを超え、約1.5t以下:路線便
- 約40kg以下(段ボール2個口程度まで):小口便
ただし、重量だけで決まるわけではありません。納品先にフォークリフトがあるか、荷下ろしをどのように行うかによっても、適した配送方法は変わります。少し複雑に感じるかもしれませんが、お客様が判断する必要はありません。条件を伺い、弊社から配送方法をご提案します。それでは、それぞれの配送方法をご説明します。
① チャーター便|現場までトラックを貸し切って配送
レンガの重量が約1.5t以上になる場合、基本的には「チャーター便」を使用します。チャーター便とは、その現場のためにトラックを1台手配する、いわば貸し切りの配送方法です。建設現場への納品では、クレーンが付いた**「ユニック車」**を使用することが基本となります。ユニック車であれば、現場にフォークリフトがなくても、車両に付いたクレーンで荷下ろしができます。
ユニック車は3種類
弊社では、主に15t・7t・4tのユニック車を使い分けています。それぞれの最大積載重量や積載パレット数については、冒頭の挿絵をご覧ください。ちなみに、弊社ではレンガとパレットを合わせた重量を、1PL当たり約1.5tとして計算しています。
※PLはパレットの略です。
運賃は、積載量に比例しません
ここは少し意外かもしれません。チャーター便の運賃は、基本的にトラック1台当たりの金額です。例えば、愛知県から東京都までの運賃を仮に考えてみます。15tユニック車が12万円弱、7tユニック車が11万円弱だったとします。7tユニック車は、15tユニック車の半分以下のパレット数しか積めません。それでも、運賃は半額にはならないのです。なぜでしょうか。運賃には、ドライバーの人件費、燃料費、高速道路料金などが含まれているからです。トラックが小さくなっても、走る距離は同じです。つまり、たくさん積めるトラックを効率よく使うほど、レンガ1本当たりの運賃を抑えられるということです。例えば、15tユニック車に9PLを積んで運ぶ場合は、1PL当たりの運賃を抑えやすくなります。反対に、4tユニック車に1PLだけ積む場合は、1PL当たりの運賃が高くなります。
※運賃は説明用の一例です。実際の金額は配送先や時期、車両条件によって異なります。
フォークリフトがあるなら「平車」も選べます
納品先が倉庫などで、フォークリフトによる荷下ろしが可能な場合は、クレーンのない「平車」でのお見積りもできます。ただし、ユニック車と比べて運賃が大幅に安くなるとは限りません。人件費、燃料費、高速道路料金などは同じようにかかるためです。
トラックの大きさにも注意が必要です
チャーター便では、重量以外にも確認しておきたいことがあります。それが、トラックが現場まで入れるかどうかです。例えば、道路が狭い場合や、高さ制限がある場合です。重量だけなら15tユニック車で運べても、現場に入れなければ意味がありません。その場合は、小さな車両に変更したり、配送を分けたりする必要があります。また、ユニック車での荷下ろしには、クレーンを使用するための作業スペースも必要です。車両の大きさについても、冒頭の挿絵にまとめていますので、参考にしてください。
※車両寸法は目安です。実際の車種や仕様によって異なります。
② 路線便|混載することで運賃を抑える
次に「路線便」です。路線便とは、ほかのお客様の荷物と一緒に、トラックへ混載して運ぶ方法です。チャーター便のようにトラックを貸し切るわけではないため、運賃を大きく抑えられることがメリットです。弊社では、約1.5t以下のレンガを配送する際に検討しています。ただし、いくつか制約があります。
1t~1.5tはフォークリフトが必要
重量が1tを超え、1.5t程度になる場合は、基本的に倉庫などへの納品で、荷受け先にフォークリフトがあることが条件となります。路線便のトラックには、ユニック車のようなクレーンが付いていません。そのため、荷下ろしができる設備が必要なのです。
1t以下でも「車上渡し」が基本
重量が1t以下であっても、路線便は基本的に「車上渡し」です。これは、荷物をトラックから降ろす作業を、受け取る側で行うという意味です。重量や梱包状態に応じて、荷下ろしのための人員や設備を用意していただく必要があります。また、細かな配達時間の指定ができないという制約もあります。現場への直接納品では使いにくい場合もありますが、条件が合えば非常に経済的な配送方法です。
③ 小口便|サンプルや少量のレンガに
最後は「小口便」です。弊社では、段ボール2箱分、重量にして約40kg程度までの配送に利用しています。例えば、設計事務所へサンプルを送る場合などです。少量であれば、一般的な宅配便と同じような感覚で受け取っていただけます。運賃の目安としては、関東方面への配送で1個口1,500円前後です。もちろん、重量や配送地域によって変わります。
サンプルは、基本的にレンガ代をいただいていません
弊社では、製品をご検討いただくためのサンプルについて、基本的にレンガ代を無償としています。その代わり、送料はお客様にご負担いただくようお願いしています。
「レンガ代はこちらで持ちますので、運賃だけお願いします」
そんな考え方です。実際のレンガを手に取って、色や質感を確認していただくことは、とても大切だと思っています。ぜひ、お気軽にサンプルをご相談ください。
お客様手配での「引き取り」も歓迎しています
ここまで、弊社で配送を手配する場合についてご説明してきました。一方、お客様ご自身でトラックや運送会社を手配し、弊社工場へ引き取りに来ていただくことも可能です。レンガは重量物ですので、まとまった数量の場合はパレットに載せて出荷します。弊社工場にはフォークリフトがありますので、車両への積み込みはお任せください。

▲ お客様が手配されたウイング車への積み込み風景。弊社工場ではフォークリフトを使ってレンガを積み込みます。
写真のように、運送会社が手配したウイング車などで引き取りに来られることもあります。ただし、積載可能重量や荷台の大きさ、積み込み方法などは事前に確認が必要です。商品と数量が分かれば重量をお伝えできますので、車両の手配前にご相談ください。
最初から全部分かっていなくても大丈夫です
今回は、レンガの配送についてご紹介しました。チャーター便、路線便、小口便。ユニック車、平車、ウイング車。1.5t、パレット、車上渡し……。初めての方には、聞き慣れない言葉も多かったかもしれません。でも、お客様が配送方法を決める必要はありません。商品と数量が分かれば、重量は弊社で計算します。送り先も、最初は市まで分かれば大丈夫です。そこから、納品先の条件を確認しながら、適した配送方法をご提案します。もちろん、まだ商品や数量が決まっていない段階でも構いません。
「こんな場所にレンガを使いたい」
「このくらいの広さに敷きたい」
そんなご相談からでも大歓迎です。レンガを買うことが、特別に難しいことであってほしくありません。分からないことがあれば、まずは聞いてください。顔の見える煉瓦屋として、レンガ選びから配送まで、できるだけ分かりやすくお手伝いしたいと思っています。





