OKADA BRICK 岡田煉瓦製造所

Column

コラム

「謹製」という言葉に込めて

受け継がれる、
 ものづくりの姿勢

2026.11.05

小さなレンガがつなぐ、ものづくりの楽しさ。

― 八潮フロンティア高校、初めての文化祭―

2026年10月、埼玉県立八潮フロンティア高等学校で文化祭「翔鳳祭」が開催されました。八潮フロンティア高校は、八潮南高校と八潮高校が統合し、今年4月に開校した新しい学校です。実は、岡田煉瓦製造所がこの文化祭でのものづくり体験に協力するのは、今回で2回目になります。昨年は、統合前の八潮南高校で最後の文化祭が開催され、弊社のミニチュアレンガを使ったものづくりを楽しんでいただきました。そして今年。学校の名前は変わりましたが、ものづくりの楽しさは、新しい学校へと引き継がれました。

小さなレンガで、自由にものづくり

今回も、不二窯業株式会社様を通じて、PTA・後援会の皆様が企画されたものづくり体験に協力させていただきました。使用されたのは、弊社のミニチュアレンガです。一般的な普通レンガの寸法は 210×100×60mm。ミニチュアレンガは、その長さ・幅・高さをそれぞれ5分の1に縮小した 約42×20×12mm です。体積にすると、なんと本物の125分の1。小さくても、素材は本物と同じ焼き物です。土から成形し、窯で焼き上げています。

会場では、ミニチュアレンガや色とりどりのタイルを自由に組み合わせ、オリジナルのコースターなどを制作しました。色を選んだり、並べ方を考えたり。同じ材料でも、作る人によってまったく違う作品が生まれます。写真を拝見すると、レンガを積み上げて、小さな家のような立体作品を作っているお子さんもいました。決められた形にとらわれず、自由に組み合わせて楽しんでいる様子が印象的です。

2日間で382個の作品が完成

不二窯業様からのご報告によると、今回制作されたコースターは、

  • 高校生対象:55個
  • 一般公開:327個

合計382個。

大変好評だったとのことで、私たちも嬉しく思います。完成した作品を見ると、色鮮やかなタイルを組み合わせたもの、模様を工夫したもの、レンガを立体的に積み上げたものなど、実にさまざまです。一つひとつに、作った人の個性が表れています。

普段、私たちが製造しているレンガは、建物や歩道、花壇など、街づくりに使われるものです。そのレンガが小さくなることで、子どもたちが手に取り、自由に組み合わせ、ものづくりを楽しむ材料にもなる。レンガの新しい可能性を感じさせてくれる取り組みです。

レンガを通じて、次の世代へ

昨年の八潮南高校から、今年の八潮フロンティア高校へ。学校の歴史が新しく始まるなかで、こうして活動が続いていることを嬉しく思います。私たちは、1897年の創業以来、レンガを製造してきたメーカーです。しかし、レンガを作って販売するだけが、私たちの仕事ではないと考えています。レンガに触れてもらうこと。ものづくりの楽しさを知ってもらうこと。そして、いつか街の中でレンガを見かけたときに、「これ、作ったことがある!」と少しでも興味を持ってもらえること。そんな小さなきっかけが、レンガをもっと身近な存在にしてくれるのではないでしょうか。今回のように、学校や地域の皆様とつながりながら、レンガの魅力を次の世代へ伝えていく。これも、私たちが大切にしていきたい活動の一つです。今回の活動に携わられた八潮フロンティア高校PTA・後援会の皆様、そして橋渡しをしてくださった不二窯業株式会社の皆様、ありがとうございました。これからも、レンガを通じた新しい出会いと、ものづくりの楽しさを積み上げていきたいと思います。

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