OKADA BRICK 岡田煉瓦製造所

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コラム

「謹製」という言葉に込めて

受け継がれる、
 ものづくりの姿勢

2026.07.31

舗装材は完成時だけでなく、5年後・10年後の景観で選ぶ

舗装材を選ぶとき、価格や色、施工直後の見た目を比較することは大切です。しかし、公園や広場、歩道、駅前など、長く使われる場所では、完成した瞬間だけでなく、5年後、10年後にどのような景観になっているかまで考える必要があります。

完成時には分かりにくい素材の違い

施工直後は、レンガもインターロッキングブロックも、どちらも整然としてきれいに見えます。ところが、日光や雨、歩行、車両の通行などにさらされるうちに、素材によって色合いや表情に違いが表れます。舗装材は、完成時の美しさだけでなく、長く使った後の景観まで含めて選ぶことが大切です。

レンガは土を焼いて作る素材

舗装レンガは、粘土を成形し、高温で焼成して作る焼き物です。岡田煉瓦では、安城市周辺で採掘される三河粘土などを原料に使用しています。土に含まれる成分や焼成時の温度、炎の当たり方によって、一つひとつに自然な色幅が生まれます。表面に色を塗っているのではなく、素材そのものが色を持っていることが、レンガの特徴です。均一ではない自然な色合いが、広い面積に施工したときの奥行きや温かみにつながります。

長く使うほど景観になじむ「経年美化」

レンガは、年月がたつほど周囲の建物や植栽になじみ、落ち着いた表情になります。多少の汚れや摩耗も、単なる劣化ではなく、景観の一部として味わいを深めていきます。岡田煉瓦では、この変化を**「経年美化」**と考えています。新品の状態が最も美しく、そこから価値が下がるのではなく、使われることで新しい魅力が加わっていく。これは天然素材を焼いて作るレンガならではの特徴です。

竣工から25年後の談合坂サービスエリア

岡田煉瓦の施工事例の一つに、2001年に施工された談合坂サービスエリアのレンガ舗装があります。2026年現在、竣工から約25年が経過していますが、レンガは今も舗装材として使われています。多くの人や車が行き交う場所で長年使用されながら、色合いは周囲の植栽や施設になじみ、落ち着いた景観をつくっています。完成時の鮮やかさとは異なりますが、長い年月を重ねたからこそ生まれた表情があります。

用途に応じて舗装材を使い分ける

レンガとインターロッキングブロックは、どちらか一方がすべての面で優れているわけではありません。インターロッキングブロックは、初期コストや大面積への対応、供給量などに強みがあります。一方、レンガには、自然な色幅、土の質感、経年美化、歴史的な建物や植栽との調和といった特徴があります。機能性や価格を重視する場所ではインターロッキングブロックが適していることもあります。公園、駅前広場、大学、文化施設、観光地など、長期的な景観を大切にしたい場所では、レンガも比較材料の一つに加えていただきたいと考えています。

将来の景観を選定基準に

工事期間は数か月でも、その場所は完成後、何年、何十年と使われます。舗装材を選ぶ際には、価格、強度、納期に加えて、「5年後、10年後にどのような景観になるか」という視点も大切です。レンガは、時間の経過を避ける素材ではありません。時間を受け入れながら、周囲の景観になじんでいく素材です。岡田煉瓦では、完成時だけでなく、その先まで大切にされる景観づくりを、レンガを通じてお手伝いしてまいります。

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