2026.08.04
舗装レンガの厚みはどう選ぶ?
― 60mm厚と80mm厚の使い分け ―

舗装レンガには、主に60mm厚と80mm厚があります。一般的に「歩行者部分は60mm厚、車両が通る場所は80mm厚」と説明されることがありますが、これは主に公共事業で採用されてきた考え方です。舗装用れんがとして使用できるかどうかは、厚みだけではなく、製品の曲げ破壊荷重や舗装全体の構成によって判断します。
公共事業では80mm厚が選ばれやすい
公共事業の歩道や広場では、歩行者部分に60mm厚、車両乗入れ部に80mm厚が選ばれることが多くあります。これは、「車両が通る場所には必ず80mm厚が必要」という意味ではありません。過去の施工実績や、公共事業で用いられてきた一般的な仕様をもとに選定されています。車両が乗り入れる場所を80mm厚とすることで、設計上の区分が明確になり、より安全側の仕様として採用されやすくなっています。
判断基準の一つは曲げ破壊荷重
JIS A 5215「舗装用れんが」では、曲げ破壊荷重が50N/mm以上であることが基準として定められています。岡田煉瓦の舗装レンガは、60mm厚を含め、すべてこの基準を満たしています。そのため、適切な路盤を設けて正しく施工すれば、住宅の駐車場や乗用車が乗り入れるアプローチには、60mm厚でも問題なく使用できます。
住宅の駐車場には60mm厚も選べる
住宅の駐車場では、主に乗用車が出入りし、公共施設のように大型車両が繰り返し通行するケースは多くありません。このような場所では、60mm厚を使用することで、必要な性能を確保しながら、80mm厚に比べて重量や材料費を抑えられます。一方、次のような場所では、80mm厚を含めた仕様を検討します。
- 大型車両が乗り入れる場所
- 配送車や作業車が頻繁に通行する場所
- 車両が繰り返し旋回する場所
- 公共事業で80mm厚が指定されている場所
厚みだけで舗装の強さは決まらない
舗装全体の耐久性は、レンガの厚みだけで決まるものではありません。車両の種類や通行頻度に加えて、路床、路盤、敷砂、排水、施工状態なども影響します。十分な強度を持つレンガを使用しても、下地が適切でなければ、沈下や不陸が生じることがあります。レンガ舗装もインターロッキングブロック舗装と同じく、使用条件に合った舗装構成を検討することが大切です。
60mm厚と80mm厚の目安
| 使用場所 | 厚みの考え方 |
|---|---|
| 歩道・公園・広場 | 60mm厚が基本 |
| 住宅の駐車場・アプローチ | 60mm厚が基本 |
| 公共事業の車両乗入れ部 | 実績や仕様から80mm厚が選ばれやすい |
| 大型車両・高頻度の車両通行 | 80mm厚と舗装構成を含めて検討 |
※実際の選定では、設計仕様、車両条件、地盤、路盤構成をご確認ください。
使用条件に合った厚みを選ぶ
「車が乗るから80mm厚」と一律に決めるのではなく、製品の曲げ破壊荷重、車両の種類、通行頻度、舗装構成を確認して選ぶことが重要です。公共事業の車両乗入れ部では80mm厚が選ばれることが多い一方、住宅の駐車場や乗用車のアプローチでは、60mm厚も十分に選択できます。岡田煉瓦では、使用場所や車両条件に応じて、適切な厚みと舗装レンガをご提案しています。





