2026.10.17
「まちの煉瓦屋さん。」をはじめます。
― 創業130周年を迎えるにあたり、地域とのつながりをもう一度 ―
岡田煉瓦製造所は、2027年に創業130周年を迎えます。1897年の創業以来、愛知県安城市の地で煉瓦をつくり続けてきました。これほど長い間、事業を続けてこられたのは、お客様はもちろん、地域の皆さんの支えがあってこそだと思っています。創業130周年という節目を前に、これからの岡田煉瓦はどんな会社でありたいのか、改めて考えています。よい煉瓦をつくり続けること。それはメーカーとして、これからも変わらず大切にしていきたいことです。一方で、地域の皆さんにとって、もっと身近な存在でありたいという想いもあります。
「顔の見える煉瓦屋」でありたい。
その想いを、もう少し具体的な形にしていきたいと考えました。
近所に煉瓦工場があるのだから
岡田煉瓦では、全国の公園や歩道、建築物などに使われる煉瓦を製造しています。私たちがつくった煉瓦が、遠く離れた街の景色の一部になっていることは、メーカーとして嬉しいことです。その一方で、地元の皆さんにとって、岡田煉瓦はどれほど身近な存在なのでしょうか。近所に煉瓦工場があることは知っていても、実際に煉瓦を手に取ったり、購入したりする機会は、あまりないかもしれません。せっかく近所に煉瓦メーカーがあるのに、地域の皆さんにその恩恵があまりない。それでは、少し寂しい気がします。
近所に煉瓦工場があるのだから、近所の人にはちょっといいことがあってもいい。
そんな想いから、以前より毎週土曜日の午前中に、工場で「カスタムレンガ」の直売を行ってきました。
煉瓦工場は、ちょっと入りにくい?
岡田煉瓦は、普段は建設会社や商社など、法人のお客様を中心に煉瓦を販売しているメーカーです。工場には大型トラックが出入りし、煉瓦がパレットに積まれて並んでいます。そんな場所に、一般のお客様が気軽に入れるかというと、少し難しいのかもしれません。
「個人でも買えるのかな?」
「何個か欲しいだけだけど、大丈夫かな?」
「そもそも、工場に入ってもいいのかな?」
実際には、土曜日の午前中はどなたでも煉瓦を購入していただけます。しかし、それが伝わっていなければ、せっかくの直売も利用していただけません。
もっと気軽に、もっと親しみやすく。
そのために、これまでの土曜朝市を一つのお店として、改めて整えていくことにしました。
「BRICK YARD SHOP」という小さなお店
新しい名前は、「BRICK YARD SHOP(ブリックヤードショップ)」。「まちの煉瓦屋さん。」という言葉を添えました。BRICK YARDは、煉瓦置き場という意味です。特別な店舗を新しく建てるわけではありません。いつもの煉瓦置き場で、毎週土曜日の午前中だけ開く、小さな煉瓦屋さんです。そして、店長は妻の岡田紗季です。私は普段、岡田煉瓦製造所の社長として仕事をしていますが、ブリックヤードショップでは一店員です(笑)。妻が店長としてお店を切り盛りし、私は店員として煉瓦の魅力をお伝えする。そんな夫婦二人三脚で、地域の皆さんに親しまれるお店に育てていければと思っています。

▲ 新しく制作したBRICK YARD SHOPのロゴ。「まちの煉瓦屋さん。」という想いを込めました。
煉瓦を選ぶ楽しさ。「カスタムレンガ」
ブリックヤードショップで販売するのは、これまでの土曜朝市と同じ「カスタムレンガ」です。実は、このカスタムレンガという考え方は、煉瓦の色の違いから生まれました。煉瓦は天然の土を原料に、高温で焼き上げる製品です。同じ赤系の煉瓦でも、製造ロットが違えば、焼き上がりの色合いや風合いに違いが生まれます。一つひとつを見ると微妙な違いでも、並べてみると、それぞれに個性があります。

▲ 同じ赤系でも、製造ロットによってさまざまな表情が生まれます。組み合わせることで、また違った魅力が見えてきます。
一般的な工事では、できるだけ色や質感をそろえることが求められます。しかし、個人の庭づくりであれば、あえて違う色を組み合わせるのも面白いのではないでしょうか。赤い煉瓦、黒っぽい煉瓦、焼きむらのある煉瓦。実際に手に取り、色や質感を見比べながら、自分の好みに合ったものを選んでいただく。
「レンガを選ぶ。自由に組み合わせる。」
それが、私たちの考えるカスタムレンガです。もちろん、工場直売ならではの価格でご提供できるものもあります。ただ、海外製の煉瓦などと比べれば、必ずしも安いとはいえないかもしれません。私たちが提供したいのは、単なる安売りではなく、煉瓦を選ぶ楽しさです。
レンガチップの詰め放題も!
「詰め放題があったら面白いんじゃない?」
「それなら、レンガチップの詰め放題だね!」
そんな会話から始まった、レンガチップの詰め放題。土のう袋を購入していただき、スコップをお渡しします。あとは、ご自身で好きなだけレンガチップを詰めていただくという、いたってシンプルな仕組みです。
レンガチップ詰め放題、1袋600円。
ところが、いざ販売してみると、皆さん想像以上に詰め込まれます。
「そんなに入れて大丈夫かな?」
こちらが心配になるほどです(笑)。袋が破れて、車の中でレンガチップをぶちまけてしまったら大変です。たくさん詰めたい気持ちは分かりますが、袋が破れない程度にお願いします!

▲ レンガチップの詰め放題。土のう袋いっぱいに詰めたくなりますが、入れすぎにはご注意ください(笑)。
レンガチップは、お庭の敷材やガーデニングなどにも使えます。煉瓦を選ぶだけでなく、こんなちょっとした楽しみもある。ブリックヤードショップを、そんな場所にしていきたいと思っています。
普段は従業員駐車場です
ブリックヤードショップの売り場は、工場の煉瓦置き場です。実は、普段は従業員の駐車場として使っている場所でもあります。そのため、たくさんの煉瓦をきれいに陳列できるわけではありません。それでも、少しでも見やすく、選びやすい売り場にしたいと考えています。

▲ 土曜日だけの煉瓦屋さん。限られたスペースですが、さまざまな煉瓦を用意しています。
煉瓦は重く、場所も取ります。おしゃれな雑貨屋さんのようにはいきませんが、工場ならではの雰囲気も楽しんでいただければと思います。
店長も、ただいま勉強中です
新しいお店づくりは、妻と相談しながら少しずつ進めています。例えば、お会計。
「クレジットカードも使えたら便利だよね」
そんな話から、今回、STORESを導入しました。クレジットカードはもちろん、タッチ決済にも対応できるようになりました。とはいえ、導入したばかりなので、店長もただいまお会計の練習中です。

▲ お会計の練習中。キャッシュレス決済にも対応できるようになりました。
そして、もう一つ。煉瓦を購入されたお客様には、基本的にご自身で車へ積み込んでいただいています。でも、初めての方にとっては、少し大変に感じるかもしれません。そこで、店長自ら積み込みを体験してみました。
「私でもできるかな?」

▲ 店長も積み込みを体験。お客様の立場になって、少しずつお店づくりを進めています。
実際にやってみると、気づくこともあります。お客様にとって何が分かりにくいのか、どんなことが不安なのか。そんなことを一つずつ考えながら、初めての方でも安心して利用できるお店にしていきたいと思っています。
Instagramと看板で、もっと身近に
岡田煉瓦製造所の公式Instagramとは別に、ブリックヤードショップ専用のアカウントも準備しています。こちらは店長の妻が運用し、販売している煉瓦や、お店の様子などを紹介していく予定です。私も店員としてリール動画に登場し、煉瓦の特徴や使い方を紹介していきたいと思っています。そして、もう一つ大きな計画があります。
野立て看板の設置です。
今回、申請していた小規模事業者持続化補助金が採択されました。この機会に、以前から考えていた野立て看板の設置に向けて、準備を進めています。看板では、全国の街づくりに携わる煉瓦メーカーとしての岡田煉瓦と、地域の皆さんが気軽に訪ねられるブリックヤードショップの両方を紹介する予定です。
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▲ 現在準備を進めている野立て看板のデザイン案。岡田煉瓦とブリックヤードショップ、それぞれの魅力を伝える看板を目指しています。
また、これまで使ってきたアウトレット販売ののぼり旗も、引き続き活用します。

▲ これからも活躍するアウトレットののぼり旗。営業中であることを分かりやすく伝えます。
のぼり旗には、私の似顔絵も入っています。「顔の見える煉瓦屋」という意味では、ぴったりかもしれません(笑)。お客様がいない時間も、ちゃんと営業しています。工場の前を通った方が、「あ、今日はやっているんだ」と気づいていただけるように。そして、初めての方でも安心して入っていただけるように。創業130周年に向けて、お店の名前やロゴだけでなく、売り場、決済方法、情報発信、看板など、一つひとつ環境を整えています。まだまだ小さなお店ですが、少しずつ育てていきたいと思っています。
地元に煉瓦工場があってよかったと思っていただけるように
私たちは、これまで全国のさまざまな場所に煉瓦を送り出してきました。しかし、地元の皆さんとのつながりも、同じように大切にしていきたいと考えています。近所に煉瓦工場があるのだから、近所の人にはちょっといいことがあってもいい。煉瓦を買うだけでなく、実物を見たり、使い方を相談したり。「こんな煉瓦があるんだ」と知っていただくだけでも嬉しく思います。創業130周年は、私たちにとってゴールではありません。次の100年に向けて、岡田煉瓦が地域とどのように関わっていくのか。その一つの取り組みが、ブリックヤードショップです。よい煉瓦をつくり続けること。そして、地域の皆さんに親しまれる煉瓦屋であること。その両方を大切にしながら、これからも歩んでいきたいと思います。
「まちの煉瓦屋さん。」
BRICK YARD SHOPを、どうぞよろしくお願いいたします。土曜日は店員ですが、頑張ります!(笑)
BRICK YARD SHOP(ブリックヤードショップ)
岡田煉瓦製造所の土曜朝市・カスタムレンガ販売
- 営業日: 毎週土曜日
- 営業時間: 8:30〜11:30
- 場所: 愛知県安城市根崎町西根283番地(岡田煉瓦製造所)
- 店長: 岡田紗季
- 取扱商品: カスタムレンガ・アウトレット煉瓦など
※商品や在庫は時期によって異なります。
※まとまった数量をご検討の業者様には、予約制の煉瓦相談も承っています。





