2026.04.10
レンガの厚みで強度はどれくらい変わる?
「厚み60mmと80mmでは、どれくらい強度が違うのですか?」レンガをご検討いただく際、よくいただくご質問です。今回は、理論値と実際の試験結果の違いについて分かりやすくご説明します。
まず理論的な考え方ですが、レンガの割れにくさ(曲げ強度)は厚みに大きく依存し、断面性能の関係から厚みの二乗に比例する傾向があります。例えば厚み60mmのレンガを80mmにすると、厚みは約1.33倍になります。この場合、理論上の強度は約1.78倍になる計算です。
しかし、実際の製品ではこの通りにはなりません。弊社での試験結果では、60mmのレンガが約135N/mm²、80mmのレンガが約200N/mm²となり、強度比は約1.48倍という結果でした。この差が生まれる理由は、レンガが自然素材であることにあります。厚みが増すほど内部まで均一に焼成することが難しくなり、焼成ムラが生じやすくなります。また、乾燥や焼成の過程で微細な空隙や内部構造のばらつきが発生し、これらが強度に影響します。
そのため、実務的には「強度は約1.5倍になる」と考えるのが現実的です。用途としては、歩行用途や庭・アプローチなどであれば60mmでも十分な性能を確保できます。一方で、車両の乗入れや高い耐久性が求められる場合には、80mmを選定することでより安心した設計が可能になります。
レンガは工業製品でありながら自然素材でもあるため、理論値だけでは語れない特性を持っています。岡田煉瓦では、こうした実際の試験結果や製造特性を踏まえた上で、最適なご提案を行っています。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。





