2026.08.31
レンガ選びを、もっと楽しく。
従業員がつくった「カスタムレンガ シミュレーションボード」
岡田煉瓦では最近、ちょっと面白いものができました。それが、写真の「カスタムレンガ シミュレーションボード」です。実はこれ、既製品ではありません。弊社の従業員が、お客様にレンガの組み合わせをもっと分かりやすく伝えられないかと考えて、つくってくれたものです。本物のレンガを小さくしたミニチュアレンガを使って、色を変えたり、並べ方を変えたり。実際のレンガに近い感覚で、いろいろな組み合わせを試すことができます。

▲ 従業員がつくった「カスタムレンガ シミュレーションボード」。小さなレンガを実際に動かしながら、色や並べ方を試すことができます。
本物のレンガで試すのは、意外と大変
レンガの色を組み合わせて舗装をつくる「色MIX」。
「赤をもう少し増やしてみよう」
「黒を少し入れたらどうだろう」
「ベージュを減らしてみよう」
言葉にするのは簡単ですが、本物のレンガを何十個も並べ替えるとなると、なかなか大変です。レンガは重いですし、色を変えるたびに何度も持ってきて、並べ直さなければなりません。そこで、レンガを小さくしてしまいました。ミニチュアなら、ひょいっと持ち上げて、
「こっちかな?」
「いや、こっちの方がいいかな?」
と、気軽に動かせます。色MIXを考えるハードルが、ぐっと下がります。
色だけでなく、「敷き方」も試してみる
このボードで試せるのは、色の組み合わせだけではありません。レンガ舗装は、同じレンガでも敷きパターンによって印象が変わります。まっすぐ並べるのか。少しずらして並べるのか。向きを変えてみるのか。色を規則的に入れるのか、ランダムに散らすのか。実際に手を動かしてみると、「この色が好き」から、「この景色が好き」へ。少しずつイメージが具体的になっていきます。私たちもお客様と一緒にレンガを動かしながら、色MIXだけでなく、敷きパターンなどもご提案していきたいと思っています。
▲ ミニチュアレンガだから、色を変えたり並べ替えたりするのも簡単。「もう少し赤を」「ここに違う色を」と、その場で試すことができます。
わざわざ来ていただいたからこそ
今は、パソコンやタブレットを使えば、さまざまなシミュレーションができます。もちろん岡田煉瓦でも、デジタルを活用して分かりやすく伝えることは、これからますます大切だと考えています。でも一方で、実際に手で触って、動かして、並べてみる。そこから分かることもあります。レンガの表面のざらつき。一つひとつの微妙な色の違い。隣に置いたときの色の見え方。そして何より、
「ちょっとこれ、動かしてみてもいいですか?」
と、お客様自身がレンガ選びに参加できること。わざわざ岡田煉瓦まで足を運んでいただいたのなら、カタログを見るだけではなく、ここに来たからできるレンガ選びを楽しんでいただきたい。このシミュレーションボードには、そんな思いもあります。
デジタル+アナログ=「デジアナ」
私たちは、デジタルかアナログか、どちらか一方でなくてもいいと思っています。ホームページや動画、画像によるシミュレーションなど、デジタルだからこそできること。実物のレンガを見て、触れて、並べてみるという、アナログだからこそ分かること。
デジタルとアナログ。
両方の良いところを使う、いわば「デジアナ」です。レンガは、最終的には実際の街や建物に使われる素材です。だからこそ、画面の中だけではなく、最後には自分の目で見て、手で触れて、感じてもらうことも大切にしたいと思っています。
小さなボードから、新しい景色が生まれるかも
今回のシミュレーションボードは、大きな設備でも、新商品でもありません。従業員が考えて、手を動かしてつくってくれた、小さな試みです。でも、この小さなレンガを、
「こっちかな?」
「これもいいね」
と動かしているうちに、これまでになかったレンガの組み合わせが生まれるかもしれません。そして、その組み合わせがいつか、本当の建物や広場、街の景色になるかもしれません。そう考えると、小さなミニチュアレンガもなかなか侮れません。まだ始めたばかりの試みですが、岡田煉瓦に来ていただいた方に、レンガを選ぶ時間そのものを楽しんでもらえるように。少しずつ工夫を重ねていきたいと思います。今回は、いつもの技術的なコラムから少し離れたお話でした。岡田煉瓦の新しい「デジアナ」の試み。温かく見守っていただければうれしいです。





