2026.05.20
三河の土が、まちをつくる。
― 岡田煉瓦を支える「三河粘土」の話 ―
安城市周辺を車で走っていると、田んぼや畑を重機で掘っている風景を見かけることがあります。実はあれは、レンガや瓦、植木鉢などの原料となる「三河粘土」を採掘している風景です。
三河粘土は、愛知県西三河地域に広がる「碧海層(へきかいそう)」に堆積した粘土質の地層です。古くから良質な粘土が採れる地域として知られ、レンガ・瓦・陶器など、日本の焼き物文化を支えてきました。この粘土は、岩石(花崗岩など)が長い年月をかけて風化し、細かな粒となって川で運ばれ、安城周辺にゆっくりと堆積してできたものと考えられています。
愛知県には、常滑焼・瀬戸焼・三州瓦など、全国的にも有名な焼き物文化があります。その背景には、「良質な土」の存在がありました。岡田煉瓦もまた、その三河の土に支えられながら、130年以上レンガを焼き続けています。一見すると普通の土ですが、その土はやがて、歴史ある建築のレンガとなり、日本家屋を守る瓦となり、まちの景観をつくる素材となっていきます
レンガは、ただの「四角い材料」ではありません。どこの土なのか。どんな炎で焼かれたのか。自然の力と、人の技術の積み重ねによって生まれています。これからも岡田煉瓦製造所は、三河の土と向き合いながら、ものづくりを続けていきます。
※掲載図は、三河粘土が形成される流れを分かりやすく示したイメージ図です。






