OKADA BRICK 岡田煉瓦製造所

Column

コラム

「謹製」という言葉に込めて

受け継がれる、
 ものづくりの姿勢

2026.09.29

球場の赤い土。その正体は「レンガ」かもしれません。

― エスコンフィールドで見つけた、レンガのもう一つの使われ方 ―

先日、北海道の「エスコンフィールドHOKKAIDO」を訪れる機会があり、グラウンドまで見学させていただきました。天然芝の鮮やかな緑。そして、その周りに広がる赤褐色のグラウンド。この赤い部分に使われる舗装材の一つに、「アンツーカ(アンツーカー)」があります。アンツーカは、もともと高温で焼成したレンガなどを粉砕してつくられた赤褐色の舗装材です。野球場だけでなく、テニスコートや陸上競技場などにも使われてきました。

レンガは、敷くだけではない

私たちは普段、レンガメーカーとしてレンガをつくっています。レンガと聞けば、建物に積まれていたり、歩道や広場に敷かれていたりする姿を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、レンガの使われ方はそれだけではありません。砕いて、もう一度使う。これもレンガの使い方の一つです。赤レンガなどの焼成品を細かく粉砕したアンツーカは、野球場やテニスコートなどの舗装材として利用されています。焼成したレンガ由来の材料は多孔質で、透水性や保水性を持ち、その赤褐色もレンガそのものです。完成したレンガの形はなくなっても、レンガは、レンガとしての特徴を残しながら、別の場所で使われ続けることができます。

岡田煉瓦からも、野球場へ

実は岡田煉瓦でも、野球場のグラウンドに関わる材料を出荷することがあります。レンガを粉砕したものだけではありません。焼成する前の粘土をブロック状に成形したものや、レンガの原材料として使用している三河粘土を出荷することもあります。野球場のグラウンドは、ただ「土を敷けばよい」というものではありません。硬さ、粘り、水分、排水性など、求められる性質に応じて材料が使い分けられています。レンガをつくるための粘土と、焼き上がったレンガ。その両方が、形を変えて野球場で使われている。レンガメーカーとして見ると、とても興味深い世界です。

「赤いグラウンド」を見たら

野球場。テニスコート。陸上競技場。こうした場所で見かける、あの独特な赤褐色のグラウンド。そのすべてがレンガ由来というわけではありません。しかし、その中には焼成したレンガなどを砕いてつくられたアンツーカがあります。建物として積まれるレンガ。街路として敷かれるレンガ。そして役目を終えたあと、砕かれてグラウンドとして使われるレンガ。レンガは、形がなくなっても使うことができます。

これも、レンガをリユースする一つの方法です。

今度、赤いグラウンドを見かけたら、「もしかしたら、これもレンガかもしれない」と、少しだけ思い出していただけたらうれしいです。

レンガの語り部として

私たち岡田煉瓦のビジョンは、「全国に響き渡る物語をつむぐこと」です。130年近くレンガをつくってきた会社だからこそ、新しいレンガをつくるだけではなく、レンガがどのようにつくられ、どこで使われ、そしてその先でどのように使い続けられているのか。そんなレンガの物語も伝えていきたいと考えています。今回は、エスコンフィールドを訪れたことをきっかけに見つけた、レンガのもう一つの姿をご紹介しました。これからも「レンガの語り部」として、まだあまり知られていないレンガの話をお届けしていきます。

戻る
consultation レンガに関する
ご相談はこちら
Online Shop オンラインで
レンガを購入する